先日、文科省中教審の高大接続に関する座長を務められ、いまは人工知能戦略会議座長の安西祐一郎先生の”哲学博士”綬位のお祝い記念フォーラムがあり講演と懇親会に参加しました。
講演会には、AIで話題の松尾豊東大教授、長尾真 元・情報通信研究機構理事長・国会図書館長、徳田英幸 現・情報通信研究機構理事長、村井純 慶応教授など、錚々たる方が講演され、懇親会で話す機会がありました。
安西祐一郎先生は、工学で博士号を取得されていますが、今回は哲学で博士号ということで、脳とAI、認知科学の繋がりを考えると、方向性としてわかるものがあります。
2016年に文科省中教審・教育改革の答申があり、2020年から変わると言われてきた内容は、プログラミングなどが目立ったニュースとなってきましたが、AI戦略2019を見ても、いまや「AI」が必須になるということもありとても大きな変化です。
1990年代に、いまでいうBeyond5G、急激に進歩した脳科学から認知科学、AIへと接続し、脳型AIの開発をメインに見てきたものとしては、ディープラーニングによるAIの進歩には驚くものがあります。
現在、AIの調査・コンサル・講師などを行っていますが、AI時代は、これまでの専門知識と経験に加えて、新たなITセンサー、AIなどのデータ分析、それらを踏まえた将来ビジョンの立案など、より高度なスキルが必要になります。
2030年、生産人口が1/3しかいなくなる時代には、AIとロボット、そして、領域を超えて発想できる人が必要です。あと10年しかありませんから、かなり大きな変化が求められます。
また、ナノテク、ゲノム編集、宇宙、電磁波技術などの先端技術を理解しているのが前提で、なにかと判断していく時代でもあります。その上で、個人の能力を上げることが必要ですから、脳という人のトリセツを把握することが益々必須になるでしょう。
ここを繋ぐところに貢献していきたいと思います。