幼児教育と脳とAI

うちの子のいつ幼稚園は、知る人ぞ知るアート系な幼稚園で、年に一度、美術館に全生徒展示しています。

流行病で4年ぶりの開催です。
園児数は多くないのですが、なかなかの教育なので、ちょっと紹介します。
まず、アート性を大切にするので、建物の内装をタイルや良質な木材でつくり、アーチ型の壁をくぐる通路、オシャレな薪ストーブや照明など、空間を大切にしています。大人でも居心地の良いです。
以下、思いつくままに特徴です。
・絵画を重視。絵画は全国区目指してねぶた祭りで使われる染料を取り寄せ、大きな画用紙に描く(A1サイズ)
・制作した絵でギャラリートーク
・全国区の美術賞にも全園児出品
・専用プールで専任講師の指導
・スキーはクロスカントリー
・畑で野菜を栽培し、収穫して、みんなで料理を作って食べる
・野菜を育てる中で虫の観察を重視し、その世界観をアートに活かす
・収穫祭など親子参加イベント
・運動会ではなくカーニバルと称した「自然」をテーマにしたストーリー性のあるイベント
・毎月、誕生会に親も参加して演劇
・年長は大自然の中で夏合宿
カーニバル、誕生会では、親は高校の学祭並みの創作もするほど。子育てに熱心な親が多いです。
さらに、綿密な先生と親の子どもに関する毎日のように手帳交流と、参観日もたくさん。
バス通では、先生が同伴して紙芝居で楽しく。ですから、数え忘れる事件などありえません。
などなどです。
園長、担任、専任のいくつもの角度から、成長をよくみていただけていて、それぞれのアドバイスがもらえます。成長過程をよく見ているなと感動します。そして、なによりその子の特徴を褒めて伸ばす姿勢。プログラムだけではない。先生たちに、こどもを慈しむこころ=愛があります。

ちなみに、わたしの幼稚園時代の変な絵の話をしたら、個性を褒められました😆

幼稚園の数年は、人生の根幹とも言うべき脳神経の基礎が育つ時期であることなど、様々なことを考えながら、この幼稚園の教育を見ると、実に本質を突いた質の高い教育だと思ってしまいます。また、いま、ChatGTPなどのAIがかなりのレベルで人の能力に迫っていますが、そういった道具を使いこなすためにも、こういった育つ段階で脳を適切に育てる教育が大切だと思います。幼稚園ではなくても、親が脳を知り、脳が育つ環境を創ることが大切です。
ちなみに、アイキャッチの絵は、私の子が描いたもので、お題は、「むしがおいしいものたべてる」。
それぞれの虫が舌を出しています。そして、それが繋がっています。
むしがおいしいものを食べているところをクローズアップした一つの表現ですね。