最近、宇宙に関わるニュースが相次ぎました。
まず、H3ロケットの失敗。
これは痛いニュースでした。H2ロケットが高コストということで開発されたものですが、トラブルが多く、結局本番でもうまくいかなかったんですね。イーロン・マスク率いるスペースXが65億円で毎週のように打ち上げに成功している現状を見ると、冷静に問題を分析して成功率を高めてほしいものです。それにしても、JAXAとNASAとの予算差はかなり大きいですね。(予算比較)
宇宙と言えば、私は、大学時代に宇宙物理学研究室に所属していたころ、理研のプラズマ研究室で小さな箱の中に宇宙空間のようなものを作って実験していたことがあります。研究室のメンバーとは、千葉の山奥に行って天体観察しました。その後、大学院で郵政省通信総合研究所に居た頃は、国産の衛星との通信実験のために、鹿島に駆り出されたこともあります。いまや6Gなどで話題のミリ波も、当時は基礎研究の時代でした。AIもまだ黎明期とはいえ、機械学習のアルゴリズムは物理学の分析ではよく使われる応用数学でしたし、当時の脳型AIを目指している研究は、いまでも十分通用すると思います。
次は、松本零士先生が宇宙に旅立ったニュース。
松本零士世代の私としては、あらためて、大きな影響を受けたと振り返りました。サイエンス、テクノロジー全般に関心を持ったのは、まさに松本アニメの影響でした。あと、音楽。宇宙のセル画と世界観を印象付ける音楽は決定的です。小学生の頃、地元のホールで富山敬さん、野沢雅子さん、池田昌子さんなどのトークショーがあって、最前列で話を聞いたことがあります。
もともと小学生の頃からクラシックマニアな私は、新聞配達をしてクラシックレコードを買うのを楽しみにしていましたが、この時代のアニメにも大きな影響を受けて、そちらのレコードも買ったものです。
ところで、私はサイエンスの客観的な視点をアート化するために、宇宙の世界観をキャンドルにしたものを地味に制作しています。そのキャンドルが、阪急梅田で開催される、「宇宙兄弟×うめだ阪急」宇宙兄弟15周年企画で、宇宙クリエイターとして展開することになりました。2023年3月29日~4月4日、阪急梅田10Fです。(宇宙兄弟オフィシャルサイト)
宇宙兄弟は、恥ずかしながら、実は、このお話が来るまで視たことがなかったのですが、AmazonPrimeで99話まで一気に視ました。
とても面白い!10年前には認識はしていましたが、視ていませんでした。あらためて、宇宙へのイメージを再考しました。