聖地・手塚治虫記念館

久しぶりに、宝塚にある手塚治虫記念館に行ってきました。
玄関の大きな太陽を踏んで中に入ると、アトムのピアノが流れてきます。
このピアノを聞くと、あー、聖地に帰ってきたと思います。

はじめて手塚治虫の本を読んだのは、漫画でなく、ガラスの地球を救え、というエッセイ集でした。松本零士世代の私にとっては、アトムは知っていたものの、手塚治虫漫画は身近な存在ではありませんでしたが、このエッセイを読んで、漫画本を読みたくなりました。

とはいっても、本格的に漫画本を読んだのは、父が病に倒れたとき、ブラックジャックからです。

そして、はじめて手塚治虫記念館に行ったのは、私が博士号を取得した直後でした。医師であり、博士である手塚治虫の生き方を考えたとき、手塚治虫記念館に自然に足が向いていました。

それ以来、7-8年に1度くらい、聖地に向かいます。そして、アトムのピアノを聞いて、手塚治虫と弟子たちのビデオを聞きながら、あれこれ考えます。

毎度、メッセージから受け取る解釈が違う、ということは、自分も少しは進歩しているのかな、と思いながら、1-2時間くらい1Fですごします。

今回は、はじめて、地下に行きました。何回も行っているのに、気づいてませんでした(^▽^;)
市の芸術文化センターと中庭があって、1つの文化スペースになっているんですね。

帰り道。今回は、ちょうど桜が満開の中、宝塚大劇場の前を通って、なんとも、美しい空間を歩きました。

私の高校の4つ下の後輩になるのですが、夢輝のあさん、という元宝塚女優がいます。あまり意識したことがなかったのですが、今回は、彼女も、この舞台に立っていたんだなと思いながらの桜の花道でした。